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実現は目の前? ロボットが介護をする時代への移り変わり

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実現は目の前? ロボットが介護をする時代への移り変わり

東京、新宿にあるIT企業では、ロボットを使って自宅から会議に参加できるシステムを導入しています。

今回はそこから最新介護事情を覗いてみました。ロボットが介護をする日はやってくるのでしょうか?

■遠くからでも出来る介護

東京都・新宿区にあるIT企業「IDCフロンティア」では、ロボットを使って自宅から会議できる仕組みを導入しています。これは妊娠中、子育て中、介護中の社員に対するサポート制度「Fワーク勤務」の中に含まれているもので、月に2回自宅や実家でロボットを使用した勤務が可能になっています。

「在宅勤務制度」を取り入れる会社も多いですが、在宅勤務制度では孤独感が拭えず、それが欠点になっていました。

一方でロボットを使用したこのシステムなら、ロボットを通して職場にいるような気分になれます。

今後はロボットが家庭で買えるお値段になり、そしてロボットが介護をサポートする時代がやってくるかもしれません。

■ロボットが各世帯に行き届く時代へ

ロボットがテーマになった展示会「CODE CONFERENCE TOKYO 2015」のトークセッションで、登壇者の中橋義博さんがこのような発言をしました。

"私たちは5年後には5%(約265万世帯)の世帯普及を見込んでいて、大手の媒体などにも取り上げられるなど、信頼性のあるデータとして扱って頂いています。"
引用:http://robotstart.info/2015/11/11/robot-report-code_conference_tokyo2015.html

現在、家庭用ロボットを持っている世帯はあまりいません。それが近い将来「最新トレンド!」ともてはやされているかもしれないため、ロボットを巡る時代の流れは急加速しています。

■ロボットが介護する時代が到来?

ロボット技術が発達し、ロボットが家庭に普及する兆候が出てくるようになりました。また介護の肉体的、精神的負担は大きいものです。

その他にも核家族化、若者の貧困、少子高齢化などさまざまな社会で起きている出来事を考えると、今後はロボットが介護するようになるかもしれません。

ロボットが介護をするためには…
・ロボットが介護者の肉体を傷つけないこと
・ロボットが介護者の特性を把握できること
・ロボットが介護者の気持ちに寄り添えること

この3つが必須条件です。このうちロボットにとって最も難しいのは介護者の気持ちに寄り添うことですが、今の人工知能には自ら学ぶ学習機能があります。これを利用すれば気持ちを読み取ることも難しくなく、実現も不可能ではありません。

昭和時代や平成1桁~10年代の常識ではSFのような話ですが、政府は本腰を入れて介護用ロボットの開発を進めています。

■進化する介護ロボット

経済産業省と厚生労働省は平成24年に「ロボット技術の介護利用における重点分野」をまとめました。

ここで指す「重点分野」とは排泄支援や入浴支援などといった日常生活の重要な動作のことを指し、全部で8つの分野が入っています。介護ロボットは需要が少なく、生産量も少ないため、現在は施設でしか導入されていません。

しかも施設側も「導入コスト」や「ホスピタリティーが足りない」などの理由で導入を断ることが多く、今後は導入コストとホスピタリティー性の問題を解決することが急務です。この2つの問題が解消されたとき、介護ロボットは一気に普及するでしょう。

現状の介護では精神的負担や肉体的負担も多くあります。ですが、将来的にこのような状況はロボットによって改善されるのかもしれません。

それがいつになるかはわかりませんが、早めに実用化されれば介護もグッと楽になります。

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