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10年で3割増加!相続トラブルを防ぐための介護のポイント

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10年で3割増加!相続トラブルを防ぐための介護のポイント

両親が亡くなることは、いずれは誰にも平等にやってくることですが、同時に相続をする必要があります。これは親の遺産を配偶者や子供に分配するというものですが、単純に計算をして分けるというような簡単なものではありません。

最終的に遺産を分割するまでに当人同士の様々な想いなどが入り交じり、骨肉の争いにまで発展するケースも多いです。そんなトラブルを防ぐ前にどのようにしていったらいいのでしょうか。

■親の遺産をアテにしていることが多い

昔に比べて相続でトラブルが起きやすくなっており、この10年間で3割も相続争いが増加している現実があります。これは自分の取り分が少ないという考えや、親の面倒を見ていない兄弟がなぜ遺産を受け取るのかというやりきれない想いなどがあるからでしょう。

しかし、バブルが崩壊し、現役世代は貯金をすることが難しくなりました。また、銀行に預金をしても利息がほとんどないので貯金をするメリットもほとんどありません。

今の世の中は、親の遺産を今後の生活費などに充てようと考えている子供が多くなっています。今後の生活に不安を抱いているため、親の遺産に執着をしていることから実際に相続の段階になると大きく揉めることが多いのです。

■遺産相続は非常に時間がかかる

遺産相続を行う際には、単純に法律通りに分けていけばいいと思っている方も多いです。しかし、実際にはお金が絡むことなので、争いが大きくなります。特に生活に不安を抱いている方ほど遺産への執着心が強く、協議が難航します。

遺産も現金だけではなく、不動産を相続することも少なくありません。分割できるものではないので簡単に分けられないケースが多く見られます。

また、遺産相続の際には相続税が発生することがあります。遺産相続時に決着がつかなくても相続税を払わなければならない場合、一旦相続税を払わなければなりません。遺産分割が3年以内に終了し、税務署に改めて申告をすることによって相続税の一部が戻ってきますが、負担は大きいです。

遺産相続もダラダラとやっているわけにもいかず、相続税の支払いのために期限を設けて進行させるべきだと言えます。

■親の介護を平等に行うことが大切

遺産相続でのトラブルの原因として、親の介護をしていない者も遺産を手にすることができる点も挙げられます。一生懸命親のために介護をした方にとって、何もしていない兄弟に対して遺産を受け取る権利はないと思うのは当然かもしれません。ただ法律上では兄弟には平等に遺産を分割するようになっています。

ですから相続をスムーズにするためには介護をみんなで平等にするように話し合いをし、実際に行っていくことが求められます。政府も本腰を入れて対策中で、「介護の貢献度に沿って遺産の額を決めるようにしよう」という改正案が国で検討されています。

本来、子供が平等に親の面倒を見ることが当然ですから、あとで揉めることがないようにきちんと責任を持って親の介護を行っていくようにしなければなりません。また親が生前に相続に関する遺言を残しておくと、それに従って相続がなされるので、実際に亡くなった段階での相続はスムーズでしょう。

遺産相続については実際に親が亡くなってから始めるより、親が生きている間に考えていかなければならない問題だと言えます。親は、遺産の分割がスムーズになるような方法を考えるべきです。

一方、子供側は親の介護や面倒などをきちんと分担して平等に相続することが求められます。ただし、離れて住んでいる方にとってなかなか親の介護を頻繁に行うことは難しいかもしれません。まずは、相続トラブルが起きないように介護中から相続問題を考えておきましょう。

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